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病気に関するサイト・情報などの紹介

▶︎ヘリコバクターピロリ菌について

皆さんもご存じのとおり胃がんの原因の菌です。除菌しますと除菌しない方の1/3程度に胃がんの発生が減少いたします。しかし除菌しても胃がんになるリスクが0になるわけではなく、またもともとピロリ菌がいない方と比べると7倍の発生のリスクはありますので定期的な内視鏡検査が必要です。ところでピロリ菌は胃がん以外の病気の原因となっていることがわかってきました。特発性血小板減少性紫斑病、鉄欠乏性貧血、難治性蕁麻疹、心筋梗塞などです。原因がわからず苦労していた蕁麻疹が除菌で治ったり、またピロリ菌がCagAという物質を分泌してそれが動脈硬化を起こし心筋梗塞を起こしたりします。現在はピロリ菌と脳卒中との関連について研究が進んでいます。

▶︎脂肪肝について

肝癌の原因ではB型及びC型肝炎ウイルス、アルコールがありますが、非アルコール性の脂肪肝も肝癌の原因となることがわかってきました。脂肪肝が脂肪肝炎(NASH)に発展しその20%がNASH肝硬変、さらに15%が肝癌となります。脂肪肝の方は定期的な超音波検査をお勧めいたします。

  ▶︎糖尿病とがん
  糖尿病では様々な有名な合併症がありますが、がんも忘れてはならない重要な合併症です。2011年に日本糖尿病学会と日本癌学会が共同で調査し、糖尿病が原因で起きるがんとして3つのがんが確実と発表されました。膵臓がん、大腸がん、肝臓がんです。特に膵臓がんはなかなか見つけにくいがんですが、当院では超音波検査で体位の変換、脱気水の服用などで発見率を上げております。
 

▶︎糖尿病の食事療法

当院では患者様にあった食事指導を個別に行っております。たとえば腎障害のある患者様ではこれまでと全く逆の指導となります。腎障害のある患者様では塩分、カリウム、タンパク質を制限する必要があります。カリウムの場合、体内に貯まると不整脈をおこしたり心停止を起こします。腎障害がないときは野菜を多めにという指導でしたが、野菜や果物にはカリウムが豊富に含まれており腎障害が出てきた時には逆にこれらを制限する必要があります。具体的には、カリウムは水に溶けやすいので、野菜を摂るときには茹でて茹で汁を捨てたり、流水で野菜を十分に洗ったりしてカリウムを少なくしてからとるようにします。また果物にも多く含まれているので缶詰で、しかも汁を棄てて食べていただきます。また全体のカロリーはこれまでは制限していた炭水化物や脂肪で補う必要があります。このように患者様個人にあった食事指導を行っておりますのでどうぞご相談下さい。

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